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抗がん剤を使った薬物療法を受けることで、副作用が生じる場合があります。中でも特に気になるのが、薬物が頭皮や全身の皮膚にある毛根に影響を与えることによる、「抗がん剤後の脱毛」です。
抗がん剤後、すぐに髪の毛は生えてくるのでしょうか?
また、その状態は元のものと同じ状態になるのでしょうか?
気になる抗がん剤後の髪の毛の状態と、そのお手入れ方法についてご紹介します。
抗がん剤治療後、髪の毛はいつ生える?
がん治療の中でも、手術治療や放射線治療に比べて体内の広い範囲に効果を及ぼすことができるのが、抗がん剤を用いての薬物療法。
効果が広範囲に及ぶ反面、副作用があることでも知られています。
吐き気、倦怠感、胃痛など、各種ある副作用の中でも、精神的にダメージが大きいのが「脱毛」。
頭髪はもちろん、まゆげ、まつげやいわゆるムダ毛まで、全身のあらゆる皮膚に存在する毛根に、薬剤が影響してしまうことから起こります。
抗がん剤治療による脱毛は使用する薬剤の種類や個人によって差がありますが、一般的に治療を開始してから10日から2週間前後で始まります。
その後、治療を終了してから1〜2カ月後には、薬剤の影響を受けていた毛母細胞が再活性し、再び髪の毛が生えてくるのです。
生えてきた髪の毛にクセ毛や白髪がでることも
抗がん剤後、治療を終了するとまた生えてくる髪の毛ですが、すぐに元どおりの状態に生え揃うという訳ではありません。
個人差もありますが、場所によってはなかなか生えそろわないように感じることがあるのです。
また、生え始めの頭髪は細く、コシのない産毛のような毛であることもよくあります。
毛母細胞で再開された細胞分裂はまだ正常とは言いがたく、そのため力のない毛髪となってしまうのです。
そのまま伸ばすと全体がうねったような状態になったり、くせ毛のようになったりすることも。
これはキューティクルの生成に偏りが生じるため。髪の毛の成長過程に置ける発育不全で、毛包の中で髪の毛がよじれ、扁平状態になってしまうためです。
さらに、メラニンの生成もまだ不十分なため、白っぽい毛が混じったり、全体に白髪となってしまったりといったケースもあります。
これらの症状は適切なケアを行いながら、時間を経ることで解消できる場合がほとんどです。
ストレスも症状を長引かせる原因となるので、なるべく気にしすぎないように、ゆったりとした心で受け止めるようにしましょう。
抗がん剤後の髪を早く伸ばすためのポイントとは?
抗がん剤後はできるだけ早く、美しい髪の毛を伸ばしたいもの。そのために何かできることはあるのでしょうか?
基本的には、頭皮を含む全身の血行を良くする環境作りが効果的です。
新陳代謝が活発になる午後10時から午前2時の間はしっかり熟睡できるように、体調が整ってきたら昼間の時間帯はできるだけ活動をするように心掛けましょう。
3度の食事では、タンパク質を中心とした栄養をたっぷり摂るようにします。頭皮のマッサージもおすすめです。
脱毛中はウィッグを着用するという人も多いと思いますが、長時間継続して着用することで頭皮の環境を悪化させるケースも。
自宅でくつろぐ時間などはできるだけウィッグを外し、頭皮を解放するようにしましょう。
生え始めのくせ毛が気になって、縮毛矯正を受けることを考える方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ、縮毛矯正を受けるためにはある程度の長さまで髪の毛が生え揃うのを待つ必要があります。
頭髪の状態が落ち着くまでは、ウィッグやトップピースなども併用して、気長に髪の毛が伸びるのを待つのがよいでしょう。
抗がん剤後の髪の毛は治療終了後、約2ヶ月程度で再生が始まりますが、元どおりの状態になるまでには、ある程度の時間が必要です。
焦ってストレスを抱えることになっては逆効果。
心をゆったりと落ち着かせて、じっくり待つ姿勢を心掛けましょう。